◯分科員(平木博美) 民主党の平木でございます。5人目ともなりますと,皆様もお疲れかと思いますが,どうぞよろしくお願いいたします。
午前中から,魅力あるまちづくりについて,さまざまな質問が出ておりますので,私も自分たちにとって魅力のある,そして訪れていただくにも魅力のあるまちづくりという視点を大事に,幾つか質問をさせていただきたいと思います。
まず1つ目に,景観行政についてお伺いをいたします。神戸のまちづくりを景観という視点から市全体を大きくとらえ,魅力あるまちづくりを進めるに当たっては,都市計画総局の果たす役割が大変重要であると思います。そこで,景観を遠景と近景からとらえてお伺いをしたいと思います。
まず,遠景である眺望景観についてお伺いをいたします。
六甲山系の山並み,海や港と市街地が一体となった景観など,神戸はすばらしい眺望に恵まれている,これは市民も,それから外から見た方も一緒に共有できる思いでないかとは思います。
しかし,海辺から見た山並み,市街地から望む山並み,また市街地から望む港の景観,守るべき大きな財産であることは確かですが,神戸は都心部では海,港が大変近いにもかかわらず,市街地から眺望景観がないために,岸壁まで行かないと港町である実感がわかないと言われているところです。このたび,波止場町の水上警察署のポートアイランドへの移転計画が発表されましたけれども,都心ウオーターフロントの整備の一環として,都心市街地から港が見えるような眺望確保への一歩だと,今後の進展に期待をしているところでございます。先ほども取り上げられておりましたけれども,今月10日には都市景観審議会から神戸らしい眺望景観の形成についての答申の提出がされました。都市計画総局においては,この答申を踏まえ,今後具体的な眺望景観形成のための誘導基準を定めていくとお伺いしておりますけれども,現時点での考え方,そして今後の進め方,先ほどと重なるところもあるかと思いますので,重なるところは割愛していただいても結構ですが,大きな方針について,まずお伺いをいたします。
2つ目には,近景であるまち並み景観についてでございます。魅力あるまちづくりにおいては,眺望を守るということだけではなくて,まち並みを守り育てるということも重要だと思います。神戸の──特に私は中央区ですので,中央区に限って申しますと,例えば北野,旧居留地や南京町といった特徴のあるエリアがあり,神戸らしさを形づくっている大きな要素になっております。今後,神戸らしいこのようなまち並みを守り育てるために,どのような取り組みを行っていくのか,まち並みを守る,まちの特徴を守るという意味でお答えをいただきたいと思います。
次に,三宮駅周辺の整備についてお伺いをいたします。
現在,三宮駅周辺では,阪神三宮駅の東改札口工事とあわせて,3層ネットワークの整備が行われています。現在工事中のデッキや地下道が完成すれば,一層の利便性の向上が見込まれると期待をしています。しかしながら,3層ネットワークの完成に当たっては,まだまだ工夫するべき点もあるのではないかと思っています。交通結節点でもあり,神戸の玄関口,あるいは神戸観光の玄関口でもありますこの三宮駅周辺の大規模な改良工事でございますから,この機会にできる限りの整備をするべきだと考えています。
例えば,駅前に車をつけて,車いすの方が乗降するスペースを設ける,あるいは観光バスの発着スペースを設ける,タクシーと一般車の各専用エリアを整備して,車の流れをスムーズにする。昨日もちょっと交通局でも取り上げさせていただきましたが,シティー・ループ,例えばシティー・ループとの連携を強化するなど,ユニバーサルデザインの観点から,また神戸観光の玄関口としての魅力を高めて,神戸を訪れる観光客の増加を図るという観点からも,やるべきことはまだまだ多いと思います。
これらのことを実現するには,もちろん神戸市だけではなく,関係者,特にJRとの協議が必要であり,時間も経費もかかることではないかと思っておりますが,神戸のまちの魅力を高めるには,実現しなければならない重要なことだと考えます。この三宮駅周辺整備についての考え方をお聞かせいただきたいと思います。
次に,建築データバンクについてお伺いをいたします。
神戸には北野の異人館,旧居留地の近代建築,近代港湾施設など,神戸らしいすぐれた建築あるいは建造物が残されています。建築を勉強している東京の友人のお子さんが,教授から,神戸に行ってたくさんの建築物を勉強してきなさいと言われたというふうにお伺いいたしました。神戸は建築を志す人たちにとって,学ぶべき建築物がたくさん残されているんだなということを改めて認識いたしました。現存する歴史的・文化的価値のある建築の保存活用を支援することは重要であると思います。ちょっと,きょう持ってきましたのは,神戸ポートウォッチングマップという民間の神戸港を考える会という方たちがつくられたものですけれども,基本的にはこれは観光案内のまち歩きマップです。手づくり感がありますけれども,まちの歴史だとか,こんなところにこんなものがありますよって,例えば,観光地の情報もあるんですが,そこここに建築物についてのコメントが載っています。ここのこの建物はこんなふうに──例えば神戸国際会館,90年4月にオープン,こんなサイズですって書いてあったり,例えば三宮神社には神戸事件の現場ですとか,いろいろ案内が書いてあるんですが,そのほかに,後ろに,眺望景観の図と,それから特徴的な建築物を写真も入れて,説明が入っています。これを私たちはボランティアガイドの──私も参加をしておりますので,ボランティアの観光案内のときに,これいいなと思って,入手したものです。民間の方から教えていただいて,購入して,私たちはどちらかというと,こちらを使うために,これを手に入れたものですが,この建物の独特な特徴ですとか,歴史的なバックグラウンドなどをお話しすると,私たちも楽しいんですが,それ以外にお話をした方が大変興味を持って建物を見ていただけるというのを実感をしています。民間でもこういうものを工夫してつくられているというのをご紹介したかったのが1つなんですが,もちろんおつくりになっているものも入手させていただきまして,魅力的なパンフレットがあるんですが,今回初めて見ました。どこにあるのかわかりませんで,いろいろ情報公開していただいてるようなんですが,このきれいなパンフレットを私が手にとったのは,実は今回が初めてで,もっと宣伝されたらいいのになと思ったのが1つあります。実は,こんな情報発信されているということは存じているのですけれども,平成20年度に施設の構造などに関するデータを収集されて,神戸建築データバンクの構築を始められたと伺いましたので,この機会にお伺いをいたします。
保存すべき建築物がそれぞれの所有者の事情によって取り壊されてしまって,それから大慌てで,あっ,残せばよかったというような話があったということは,今までにもあちらこちらで見聞きをしております。対象建築物の所有者への技術的支援,金銭的支援が市としてはできないというようなことがおありなんだと思いますが,技術的支援とともに,やはり市民,地域と一体となった保存活用のための情報発信というのは大事なのではないかと思います。今後,デザイン都市・神戸の推進に向けて,神戸建築データバンクの調査結果をどのように活用して,そしてさらに展開をしようとされているのかお伺いをいたします。
次に,施工業者・指定確認検査機関,違反建築物への指導についての質問をさせていただきます。
建築物に関する事件・事故については,耐震偽装やエレベーター事故,個室ビデオの火災など,頻繁に起こっており,ここ数年,建築物の安全性に対する信頼というのが揺らいでいる気がしてなりません。このような状況の中で,都市計画総局においては,平成20年度に制定した神戸市建築物の安全性の確保に関する条例に基づいて,指定確認検査機関の中間・完了検査現場への立会調査,小規模な雑居ビルなどへの立入調査などを実施したとお伺いいたしました。不特定多数の人が出入りするようなビルにおいて,工事完了時には合格していても,その後,通路や避難口に荷物を置いてしまうような使い方がされている場合には,消防法の問題もあると思いますが,消防法の問題からも,それから建築基準法の問題からも問題になることが多々あるのではないかと思います。
一方,一戸建て住宅では,市民はなかなか詳しい法律がよくわからないので,なかなか実際の法律を犯しているのかいないかという判断を市民ができないという状況にある場合があります。例えば,一戸建てを新築された,駐車場に屋根つけたいといったときに,大体家をつくるときの,市民の感情としますと,建ぺい率いっぱいいっぱい建てたいので,建物は住むところの建物を建ててしまう,駐車場は整備だけする,でも屋根というのはつけちゃいけないんだと,これは建造物なんですね,つけちゃだめなんだよと。でもう,建築確認申請するときには入れない。だけど,つけたいと言ったら,つけてもいいんじゃないですか,後ならというような発言が出ることがあるようです。実際に後からつけられたという方もありますが,ちょっと詳しく市民がよく法律を理解しているわけではないので,あっ,後からだったらつけられるんだと,本当に軽い気持ちでつけてしまっているような方があるようです。何も今ついてるものを撤去してくれとか,そんな調査しろという気は毛頭ありません。ただ,建築物の安全性の確保という意味でいきますと,市とか,指定確認検査機関,あるいは建築主,所有者,住民,借りて住んでる人も含めてですけれども,それぞれが意識を持って,安全を──しっかり住まいの安全を確保するんだという意識を持たないといけないのではないかと思いますので,その意味で,神戸市は行政として行う役割をしっかり果たしていただきたいなと思います。
施工業者への指導,あるいは指定確認検査機関への指導,違反建築物への指導,そして市民への啓発──知識のわかりやすい啓発という意味ですが──が重要であるのではないかと思います。その現状及び今後の取り組み方針についてお伺いをいたします。
次に,住まいの耐震化の促進でございます。
先ほども少し質問が出ておりましたけれども,都市計画総局では,平成20年2月に耐震改修促進計画を策定して,20年度には専門部署,耐震化促進室を設けられて,住まいの耐震化のため,さまざまな取り組みを行っているということです。すまいるネットのパンフレットなども,改めて今回新しいものをいただきましたし,この相談窓口については,大変親切で,相談に実際にぜひ行くようにと呼びかけた方が──ちょっと老朽化のおうちのことでご相談があったときに,ぜひここへ行ってみてくださいというふうに言ったら,大変親切に説明をしていただいて,後に建築士の方が耐震判断に来てくださったという住民の方もありました。実際に足を運んでみたら,いや親切やった,よかったと,こう言っていただける方があるんですが,いかんせん,なかなかこれも認知度が低いんじゃないかなというのが残念なところだと思っています。拝見いたしますと,それから説明をお伺いいたしますと,支援策も,あれもこれもとたくさんに盛り込まれておりまして,充実していると思うんですけれども,市民に実際に,例えば相談に行く,あるいはその支援策をどれを自分たちは得られるのかを,何ていうの,だれかに教えてもらって,うちはじゃあこれをちゃんとやろうというようなことを,ちゃんと市民がやらないことには,おっしゃるとおり,先ほど目標値も出ておりましたが,95%を目指すというのであれば,みんながやらなきゃいけないわけですね。おっしゃるとおり,どんなに強制力があるのかというと,市の方でやりましょうということを呼びかけることしかないと思います。実際には,市民が一歩前に出なければいけないということはよくわかりますので,実際の耐震診断・改修工事の件数をふやすには,市民にしっかり伝えていただくことが何よりでないかと思います。広報紙に載せたりとか,ホームページに載せたり,工夫はされてると思いますけれども,市民の口コミを利用するとか,すまいるネットに来た人をつかまえて,近所の人にも同じようなおうちがあるんだったら言ってね,もうぜひ宣伝を頼むとか,いろいろご工夫をされたらどうかなと思います。先ほど,西下委員からもありましたが,テレビのニュース,私も拝見いたしました。私は,ちょっと違う感想を持ちまして,インタビューをされた方が,いやあ,見てたら耐震診断,実際の耐震診断見たら信頼感が生まれたので──耐震工事の,あそこで説明を受けられた方が,うちも頼んでみようかなと思うと,頼むまではただですね,診断いただくまではただだと。その後,何か工事が必要な場合には,場合によっては支援というか,補助があるというようなことがわかれば,無料の診断まではやってもいいかなと思う人が,あれは少なくとも出たということにおいては効果があったんじゃないかと思うし,少なくともNHKさんでしゃべってらっしゃいましたんで,意味があるなという意味では思ったんですが,そういう意味での安心感を生んでいくということで,口コミであっても,足を運んでいただく,耐震診断に来てくださいという声を,電話をかけていただくような方をふやしていくというような取り組みについて,どういったところに力を入れて進めていかれようとしているのかを,先ほどと重なるところはもう割愛していただいて結構でございますので,特に普及啓発でどの点を,市民への啓発を中心に教えていただければと思います。
最後になりますが,鉄人PROJECTについてお伺いいたします。
午前中に,新長田の開発については,米田先生からるるいろいろ質問がございましたので,今回は,鉄人PROJECTについて,ちょっとお伺いをしたいと思います。
実は,鉄人PROJECT,都市計画総局さんに質問する前に,きのうの交通局でも私はこの都市計画のことについてお話をさせていただきました。交通局では,いろんな施策をして誘導作戦をしているというようなお答えをいただいてるんですが,都市計画総局さんは費用負担もされていますので,都市計画総局さんにも改めてお伺いをしたいと思います。
まちの起爆剤になればいいなと思って,この魅力的なまち歩きマップをいただきましたので,これに沿って歩いてまいりました。何分かかりますか,30〜40分ですかねって言われたんで,歩いてきました。あちこち立ち寄りましたので,45分,50分ぐらいは歩いてきたかと思います。歩いてみて,どう思ったかというと,もうちょっと,工夫せなあかんの違うかなと思いました。
それぞれのものには思いがあると思います。鉄人28号というのは,やっぱりまちのにぎわいづくりの1つになればと地元の方の大きな声もあってできたことで,都市計画さんも一緒にやろうというふうにやってらっしゃるということでよくわかりますが,例えば,もうさんざん報道されましたけど,夏のお台場のガンダム,あれは夏だけのイベントでしたけど,もうとにかくゆりかもめの乗車を制限するほどの人であふれたと。マスコミが食いついていたというのもあるかもしれませんが,上手に宣伝して,何ていうんですかね,人を引っ張ったなという感じがしました。鉄人28号が,神戸のスターになれるかどうかだと思います。神戸の西都心というお話もありましたけれども,どんなふうにスターにするかということなので,一度行ってもまた行きたい,今度はだれかを連れていきたい,ぜひ行っといでよというふうに私が言いたくなるというふうに,次々にやっぱりしなきゃいけない,魅力をつくんなきゃいけないのではないかなと思って歩いたのが感想なんですけれども,交通局さんの工夫もさることながら,鉄人28号の──年齢がばれてしまいますが,私はうちの弟と一緒に喜んで見ました。弟も大好きでしたので,その世代ですけれども,知らない世代が,お若い方なんかではあるんじゃないかと思う──当局の方でも若い方なんかはその時代を知らないと,これができたんで,28号は何やなと思って,ちょっと調べたよとか,ちょっと見たよという方もあるかもしれません。きのうも,交通局さんでも申し上げましたが,例えば,JRさんに取られる前に,地下鉄の新長田駅で電車の発着のときに鉄人28号の音楽かけられないですかとか,JRさんに取られちゃったら,こっちはできないかもしれないんで,特に海岸線の新長田駅にというお話をきのうさせていただきましたが,例えばそのテーマソングがどこかでは流れているとか,お金がかかることだということは,きのうも交通局さんもお調べになってありましたけれども,鉄人28号のちょっと短い部分を映像でどっかで流すとか,それが鉄人28号のそばならいいなと思うんですけど,例えば計画してらっしゃるようなインフォメーションギャラリーをずっと南の方に,この端っこの,こっちの方にインフォメーションギャラリーをわざわざ持ってこようとおっしゃっていて,ここに回遊性をつくろうというご計画だと伺いましたので,例えばそこへ行ったら,鉄人28号が何時になったら見れるとか,何かお金はかかるので,なかなか工夫は難しいかもしれませんけども,何か人を引っ張ってくるような仕掛けづくりを都市計画総局さんとして,例えばインフォメーションギャラリーのサポートをしようということがあるんであれば,何かそんなものが計画を,どんなところまでされているのかなというのをお伺いしたいと思います。
また,新長田でどうして横山光輝さんなのか,さっき由来をよくご存じの米田先生の解説はお伺いしましたが,なかなか知らなくて,どうしていきなりここへ出てきたのって,何で三国志がいきなりあるのっていうようなことがわからない方がたくさんあって,なので,もっと市民の人,市民から口コミでもっと観光の方にも引っ張っていけるような,そんな,どうして新長田に今鉄人28号,これから鉄人28号,三国志なのかというようなことも訴えかけていくのが大事だなと思いますし,よく引き合いに出されるのが,ことしはガンダムが出てきましたけど,境港ですか──の水木しげるロードをつくった,ロードをつくって,もうそれこそ市を挙げて,いろんな観光施策ということで取り組まれたんだと思うんですが,ああいうメディアにうまく乗っけて,勝手に来てくれるのを待ってるんじゃないと思うので,乗っけて,先ほど局長もメディアがとりあえずいろいろ取り上げてくださるとおっしゃってましたので,もっともっと,有効に活用していくようなことが必要だと思いますし,既にあるシューズプラザなんかも,行ってみると,赤い靴があって,あんなの普通ないモニュメントなので,特徴があると思うんですが,中は閑散としてました。ぐるっとシューズプラザも歩きましたけども,中に人がいない,中の方以外にいないという,1人だけちょっと別の方がいらっしゃったんですけど,なかなかにぎわいづくりを組み合わせていかなきゃいけないなというふうに思いました。
大正筋なんかもきれいに整備がされておりますので,何というのかな,昔の商店街よりはちょっと若干道幅が広い,お向かいのお店という意味では,ちょっと遠い,そういう意味では,何か真ん中にというか,人の流れとか,何か真ん中の,その中でにぎわいづくりを誘導するような作戦がない限り,こっちのお店行った人はこっちには寄らないで通っていってしまう,お店,それで例えば鉄人28号関連のイベントだ,三国志の掲示物だというようなものが,点が線でつながっていくようなことがないと,この鉄人28号がせっかくできても,点だけのものになってしまっては,まちのにぎわいづくりに,何というんですかね,長い意味で,これはとれるもんじゃないんで,ガンダムみたいに,もう撤去しますというものではないので,恒久的にここに置くなら,そういう仕掛けづくりを都市計画総局としても整備ということだけではなくて,必要なのではないかと思いますので,どのように取り組んでいかれるのか,お伺いをしたいと思います。
以上です。