◯分科員(平木博美) こんにちは。
 それでは,消防局のご担当事業の中から,以下8点について質問をさせていただきたいと思います。
 まず,第1点目は,市民救命士についてでございます。
 神戸市においては,1世帯に1名の市民救命士が理想ということで,市民救命士養成事業が推進されてきております。安心・安心なまちづくりに市民みずからが貢献することを呼びかける,大変すばらしい取り組みだと思っております。私の娘も中学校で受講して,市民救命士証という証明証をいただいてきておりまして,大変喜んでおりました。
 現在の講習内容には,心肺蘇生法の手順やAEDの使用法などが組み込まれておりますが,今日救命の技術が目覚ましい発展を遂げるに伴って,常に新しい知識と手法を市民救命士全員が心得ておく必要があるのではないかと思います。
 最新情報の取得については,先ほど北川委員の方などからもご指摘がございましたけれども,インターネットの情報提供をされているというようなお話がありますが,それだけではなく,実際の再講習の必要性,それから再講習もインターネットも個人が自主的に情報を取りにいくというような形になりますので,それだけでは決して十分とは言えません。どのような対策をしなくてはいけないのかなということを,常に考えていかなくてはいけないのではないかと思っています。そして,せっかく講習で学んだとしても──私もそうですが,持っておりますが──実際その場に居合わせますと,いざというときにどうするんだったかなと思い出せずに,なかなか手を出すのにちゅうちょをしてしまうという,市民の現状があるのではないかなと思っています。
 そこで,例えば,中学校・高校・大学というような学校ごとの区切りで,最低学校で1回は全生徒が受講機会を得ることができる。また,大人になってからも,運転免許の──例えばですが,運転免許の更新時に必ず,例えば講習がある,ビデオを見ることができる。そういうふうなことを受けないと免許の更新ができないよみたいな,そういう継続的な仕組みづくりというのが,1つの方法ではないかなという気がいたしますがいかがでしょうか,ご見解をお伺いしたいと思います。
 次に,AED,まちかど救急ステーションについてお伺いいたします。
 先ほどもちょっと話題に出ておりましたけれども,AED設置箇所は,もう既に市内では700カ所を超えているということで,うれしいことに,公立の小・中・高校には,すべてもう神戸市では設置済みということで,神戸市の積極的な取り組みについてはありがたいなと思っているところであります。しかし,残念なことに,まだどこの施設に置いてあるのか,あるいはその施設の中のどこに置いてあるのかというのを,なかなか私たち一般市民が現実に知らないというのがあるのではないかなと思います。
 実際にそれらを使用する立場になる市民救命士の講習を受けた一般市民の中からでも,AEDは電気ショックを与えるんだから怖いなとか,あるいはうまく使えなくて失敗したらどうしようとかいうような声を何度も耳にすることがあります。せっかく市民救命士を,数は多く養成をしていても,実際に現場で使うということができる,例えばそういうことが迷わずにできるというような市民は,なかなか少ないというのが,前にも申し上げたとおりではないかと思います。
 市民のこういった疑問や不安を解消するための広報を,あらゆる機会,媒体を通して,継続的に実施していくべきだと考えますけれども,今の現状そして今後の方針について,消防局の見解をお伺いしておきたいと思います。
 次に,救急救命士の確保と処置拡大についてお伺いいたします。
 私ごとではありますけれども,まだ日本で救急救命士という制度が認められていないころに,アメリカで家族で交通事故に遭って,救急救命士が乗っていらっしゃる救急車で運ばれ,救急救命士が的確な処置をしてくださることで,病院に搬送し,その後手術を受け,一命を取りとめた経験のある家族としては,日本でも早く救急救命士の制度をつくってほしいなと,そのとき強く思ったのを今でも忘れません。救急救命士の必要性を実感して,この制度の充実を望む一市民としての質問をさせていただきたいと思います。
 神戸市では,救急救命士の運用を平成4年から始められて,計画的に,毎年救急救命士の数をふやしていっていただいているということで。そして,先ほどもお話の出ました処置拡大──認定救命士のことについても,養成を推進されるということで,心強く思っております。また,この神戸2010消防基本計画の中では,救急救命士,常時2名乗車体制を維持するための養成を実施するというふうに書かれておりますけれども,救命の質の向上を考えて,今救急救命士,基本的には1名あるいは2名乗車いただいているんではないかと思いますけれども,常時,救急救命士を2名救急車に乗車をするということで,それを続けていこうとする体制をとられるとしますと,養成についてはぎりぎりの人員計画ではなく,やはり不測の事態にも対応できるように,余裕のある養成計画で進めていただくことが大事ではないかと思います。3部制に移行され,救急救命士がそれぞれの隊に乗り込まれるということで,その現状と今後の養成計画についてお教えいただきたいと思います。
 また,常時2名乗車するということは,効果があるということでお考えのことだと思いますので,改めまして具体的にどのような効果があるのか,簡単にお教えいただければありがたいと思います。
 4番目に,新しい消防団づくりについてお伺いいたします。
 消防団は,非常に強い地域での人と人とのつながりを持っておりまして,長い歴史があって,日本のとてもいい制度ではないかと思います。しかし,例えば西区・北区の消防団と市街地の消防団とは,それぞれ事情も,それから性格も違っているのではないかと思いますし,地域性があるんではないかなと思います。
 そんな中で,市街地で最近ニュータウンと呼ばれる地域というふうにくくっていいかどうかわかりませんが,大きく2つの課題を抱えているのではないかと感じています。1つは,消防団員の確保が大変難しくなっているということです。2番目には,新しいまちができるときの問題です。市街地で最近,特に中央区などはそうですが,高層マンションが突然あらわれる──東灘区などでも同じだと思いますが,そういう高層マンションができるということに伴って,まちが新しい様相を呈してくるということがあると思います。また,学校や住宅,企業が混在している地域というのも,どこの地区にもあることだと思います。特に,高層マンションなんかが急にできますと,居住者は多いにもかかわらず,新しくその地域に入ってきた人が多いために,消防団に参加する住民が少なく,その地区だけが防災の空白地区となりかねない危険性をはらんでいるのではないかなと思います。
 これらの課題を解決するために,新しいまちの発展でまちが大きく変わっていくときに,そのときに何か手だてを打つことがいいのではないかなと考えます。新しい住民が異端児になるのではなくて,古くからの地域住民と相互に協力して融合し,地域の変化に合わせて消防団をつくり上げることのできる仕組みづくりが重要だと思います。
 東京では,消防団の地域説明会を実施したということです。そしたら予想以上に,会場あふれるほどの市民の参加があり,その説明を聞いた人から,大変多くの参加したいという意思表明があったと,この間ラジオで報道されておりました。直接消防団の活動内容を聞いたことで内容を知り,そして必要性を感じて興味を持たれたということでした。
 ニュータウンの消防団のあり方について,現在消防局としてどのようにとらえて,新しい消防団の確保をされようとしているのか,ご見解をお伺いしたいと思います。
 次に,防災福祉コミュニティへの助成金についてお伺いいたします。
 各地域で結成されている防災福祉コミュニティは,自分たちで地域防災を推進していく,大変よい活動をされていると思います。先日の新聞報道によりますと,残念なことに──自主防災組織の組織率は,神戸で99.5%,これは大変高いと思うんですけれども,これを平常時,自主防災組織の活動を知っていて参加しているということが住民にとって大事なことだと思うんですが残念ながら自主防災組織の存在を知らないという人が38.4%。あるいは,あることは知っているが32.9%,活動に参加したことがあるよという人は15.4%だと,新聞に報道されておりました。認知度を高めて,自分たちの地域防災を自分たちで推進するという意識が持てるように,消防局が支援していっていただきたいと思います。
 消防局では,大震災以降防災福祉コミュニティの活動支援策の1つとして,活動経費の一部を助成しているというふうに伺っております。しかし,平成20年度予算案を拝見いたしますと,平成19年度と比較して,総額400万ほどの減額になっています。今後,地域が主体となって,より一層地域の防災力を高めるために,防災福祉コミュニティの推進は欠くことのできない重要な施策であると思いますし,重要施策というふうに掲げられておりましたが,防災福祉コミュニティの数が減っていない現状でありますのに,予算が減っている理由についてお伺いしたいと思います。
 次に,防災教育,いのちのコンサートについてお伺いいたします。
 阪神・淡路大震災から13年が経過して,小学校6年生全員が,もう既に震災を知らないという時代になりました。なかなか教育現場の方では,その震災の記憶も薄れ,新たな防災教育を意識しながら,やはりあのときに自分たちが感じた命の大切さを次世代に伝えたいという思いがなかなか伝わらずに,ちょっと教育の方がだんだん薄れてきているのかなというのは,先ほど教育現場での防災の意識の盛り上げということが質問に,ほかからも出ておりましたけれども,大事なことではないかなと思っています。
 人として最も重要な人の命の大切さを伝えて,生きることのすばらしさを浸透させるということで,神戸の震災体験を生かした防災教育を継続していくということが必要ではないかと考えます。消防局としては,どのように教育現場で取り組んでいかれるのか,お伺いいたします。
 また,この春から,防災教育の一環として,消防音楽隊が小・中学校において,防災教育に関する全国でも珍しい取り組みを行うと伺っております。その内容について,あわせてお伺いできればと思います。
 次に,外国人対応についてお伺いいたします。
 神戸市は,開港140年。外国から訪れる方も多く,また在住の外国人も多いという国際都市です。国際会議も多く開かれておりますし,この5月にはG8サミット環境大臣会合が神戸市で開催されます。外国の要人が神戸を訪れられることも多いと思います。
 しかし,非常時には,言葉の壁により意思の疎通がとりにくいという点で,外国人は災害時要援護者ではないかと思います。緊急通報を受ける119番での,消防管制室や火災現場・救急現場などでの外国人の対応についてはどのようにされているのか,その現状についてお伺いいたします。
 最後になりますが,G8サミットの環境大臣会合についてお伺いいたします。
 ことし5月の24日から26日まで,環境大臣会合が神戸で開催されます。世界的に見ても,最近サミット関連といいますと,自然保護や環境問題を訴えながら,暴力行為に及ぶ団体などが,なかなか行動の激しさなどを増しております。7月に開催される北海道洞爺湖サミットの方の会場でも,時にして過激になりがちな市民団体の動向が,警備面での大きな懸念になっていると伺ってまいりました。
 神戸市で開催されましたこれまでの大きな国際的なイベントでありました平成14年度のサッカーワールドカップですとか,17年の国連防災会議に私も参加させていただいておりましたが,消防局も警察などとともに警戒体制をとっておられるのを拝見いたしました。今回の環境大臣会合開催に当たっての消防局の対応計画についてお伺いしたいと思います。
 以上,多岐にわたっての質問をさせていただいておりますが,よろしくご答弁のほどお願いいたします。