◯委員(むらの誠一) それでは,自民党市会議員団を代表いたしまして,総括質疑をさせていただきたいと思います。
まず,質問の前に要望を2点させていただきます。
代表質疑,局別審査を経て,なお残された課題であると考えているものの中から,時間の関係上,先に2点要望をいたします。
本市は,これまでも情報公開の推進に努力されてきたと思いますが,例えば,職員の労働条件については,決定過程が不透明ではないかといった指摘もあります。労使交渉の公開については,率直な意見交換に支障が生じるとの理由から,慎重な意見もあると思いますが,他都市においても公開に取り組んでいるとのことであります。本市においても,労使交渉の議事録をホームページ上に公開するなど,職員の勤務条件についても,これまで以上に市民の理解を得られるよう,情報公開に努めることを要望いたします。
次の要望ですが,これは我が会派の坊議員が本会議場で熱弁をした多世代家族への政策誘導についての要望ですけれども。年々増加する社会保障費をはじめとした行政コストが増加する原因は,少子・高齢化という社会潮流に沿った形で顕著化しておりますが,その社会潮流に合わせた形で対処していくことは大切なことであります。しかし,それには今後,恒久的に莫大な予算が必要であり,高度経済成長を望めない状況では,税の増収策は限られた状況です。少子・高齢化という社会潮流そのものを変えていく政策こそ重要であると考えます。社会潮流を根本的に変化させるためには,その原因である社会単位の細分化,つまり,家族の少人数化から多世代家族へと,思い切った政策転換が重要と考えます。
現在,神戸づくりの指針の策定が進められていますが,策定に当たっては,社会の前提となる家族について,小家族化の弊害や多世代家族の利点,小家族化が行政コストに与える影響など,十分に検討するとともに,行政コスト削減を視野に,市民の3割が希望する子世代との極近居を含めた多世代家族を政策的にふやすため,本気で取り組まれるよう要望いたします。
以上,2点の要望を先にさせていただきます。
それでは,早速質問に入らせていただきます。
さきの国政選挙において,我が自民党は政治的な──ごめんなさい,歴史的な大敗を喫しました。その理由は,さまざまあると思いますが,要は,国民の望む政治を,やるべきことを速やかに実施してこなかった結果,一時的に国民から見放されたと,私は思っております。一時的に。天下りやわたりの問題,国の出先機関の問題などなど,前政権ももっと時間をかければ,国民の期待にこたえられたのかもしれませんが,国民はその時間を与えてくれませんでした。いろいろなしがらみがあることは理解できますが,結果的にそのしがらみを断ち切ることができなかったわけです。そして,国民との信頼関係を一時的に失いました。
少々自虐的かもしれませんが,私が言いたいのは,スピードが大事だということです。今やるべきことを,やる必要があることを速やかに実行する,これが政治・行政に求められていると思います。
前置きが長くなりましたが,さきの行財政局の審査で,我が会派から改善が必要であると考えている事例を挙げ,速やかに実行すべきとの指摘をいたしました。ここでもう1度申し上げますと,自動車事業会計への資本費負担などの国基準以外の繰り出しについて,また,一般家庭廃棄物収集業務における3人乗車体制の見直しについて,さらには,市立保育所のさらなる民間移管についての3点です。特に,一般家庭廃棄物収集業務については,政令市中,神戸市と大阪市以外は民間委託を導入しており,また,乗車体制も多くの都市が2人乗車を採用しております。また,行政経営方針の中間検証においても,ごみの収集業務に従事する職員数が政令市の中で2番目に多いことが指摘されております。
市長はこれまで行政経営方針を掲げ,今なお行財政改善に積極果敢に取り組み,成果を上げていることは私も理解をしておりますし,我が会派といたしましても,これまでの取り組みについて総論としては大いに評価をしております。しかし,先ほどのように個別の問題に着目しますと,いささかスピードが遅いと言わざるを得ません。これらについては,以前から何度も指摘をしており,速やかに改善すべきと考えますが,いかがでしょうか。
次に,神戸空港のさらなる活用についてお伺いをいたします。
午前中の質疑で民主党さんの方からもございましたけれども,私はビジネスジェットについてお伺いをしたいと思います。今後の神戸空港の展開に関し,局別審査において,平野議員より,関連質問も含め多岐にわたる質問をいたしました。ご存じとは思いますが,本年,我が会派からもシンガポールやドバイを訪問し,ビジネスジェットの運用やメディカルツーリズムの状況について視察をしてまいりました。特に,シンガポールはビジネスジェットの就航が盛んで,周辺のインドネシアやインドから500から600機ものビジネスジェットが飛び交っているとのことでした。また,シンガポール政府の首脳やビジネスジェットの運用会社の方との会談では,アジアはどこの国も一極集中している,これからは地方の時代が来る,神戸に強い関心を持っているとの話があったと聞いております。政権がかわり,まだまだ不透明ではありますけれども,本格的な地方分権の時代,本当の意味で地方が自立するためには,日本のみならず,世界の中の神戸という視点,戦略を持っておく必要があると思います。
神戸には,空港というすばらしい都市装置があり,ビジネスジェットは世界から投資を呼び込むツールとなります。神戸は世界から見ても魅力的なまちであり,このたびはユネスコからデザイン都市として認定を受け,名実ともに世界の神戸となりました。これからは,世界に対し,投資情報を発信し,地方もみずから積極的に売り込んでいく時代だと考えます。今後,本市の医療産業都市構想やメディカルツーリズムの展開に資するのは当然ですが,ビジネスジェットを積極的に受け入れ,神戸空港を国際ビジネスジェットの中継地として展開するなど,さらなる活用を考えるべきと思いますが,いかがでしょうか。また,その際,積極的に外国に人材を神戸市から派遣するなど,この辺も考えてはどうかと思いますが,あわせてお聞きをしたいと思います。
次に,ぽい捨て及び歩きたばこ禁止条例についてお伺いをいたします。
本市では,平成20年4月に市,市民等及び事業者が協働して環境の美化及び公共の場所での喫煙による被害の防止を図り,もって市民等の快適で安全な生活,来訪,滞在等を確保することを目的に,神戸市ぽい捨て及び路上喫煙防止に関する条例が施行されました。また,その第7条において,公衆が出入りし,かつ市域の中において特に環境の美化を推進する必要がある区域を,ぽい捨て防止重点区域として指定するとありまして,また8条では,先ほどの重点区域において,路上喫煙による市民等の身体及び財産への被害が特に発生するおそれがあると認める地区を,路上喫煙禁止地区として指定することができるとされ,それぞれ指定しております。
さらには,罰則として,11条,12条において,重点区域内の違反者には2万円以下の罰金,路上喫煙禁止地区の違反者には1,000円以下の過料に処するとあります。しかし,実際には,条例で目的とする内容が市民にはわかりにくく,過料地区以外は──先ほどの路上喫煙禁止地区ですね,過料地区以外は吸ってもいいとか,携帯用灰皿を持って立ちどまってなら吸ってもいいとか,そのように十分に理解されておりません。簡単に整理しますと,市内全域は,この条例によると,市内全域は特に設置を許可した灰皿等を設置している場所以外はたばこを吸ってはならない。先ほど申しましたように,携帯灰皿を持って立ち止まって吸う,これもいけません。これは路上喫煙をしないよう努めなければならないということです。過料地区──路上喫煙禁止地区においては,たばこを吸った場合,1,000円の過料を科せられる。それから,市内に22カ所あるぽい捨て防止重点区域において,たばこのぽい捨てをした場合は,2万円以下の罰金が科せられる。これは適用されたことがないそうですけれども,条例上はそうなっております。これらを市民や神戸を訪れる方々に明確に伝えるために,神戸市禁煙中とか,神戸市禁煙宣言など,先ほどの午前中の質疑の中でも広報というものに対していろいろと質問がございましたけれども,そういうような形で市内外に発信してはどうかと思いますが,いかがでしょうか。観光交流都市を標榜する本市として,市長の見解をお伺いいたします。
それから,4問目,3人乗り自転車の購入に対する助成についてお伺いをいたします。
現在,自転車は,幼稚園や保育所への送り迎えをする保護者にとって,なくてはならない交通手段として定着しております。幼児2人を同乗させる3人乗り自転車については,その安全性について,国で協議が行われておりましたが,安全性を確保した3人乗り自転車が開発されたことなどを受け,兵庫県においても,本年7月1日より子育て支援の観点から道路交通法施行細則が改正され,幼児2人を同乗させる3人乗り自転車が解禁されました。しかしながら,現在販売されている大手のメーカーの3人乗り自転車は通常のもので約5万円,電動アシストつき機能となると10万円以上もするということで,高額で手が出にくいと感じているお母さん方が多いようです。そのため,私は,自治体による支援が3人乗り自転車の普及のかぎとなるのではないかと考えております。少し調べてみましたところ,他都市では,三鷹市が10月から3人乗り自転車のレンタル事業を実施するそうです。また,前橋市では,既に購入費の一部を助成する事業を行っており,普及に向けた取り組みが始まっております。3人乗り自転車を利用するのは2人のお子さんがいらっしゃるお母さんであり,少子化が進む現在において,子育て支援の観点から積極的に支援していくべきと考えますが,いかがでしょうか。
また,自転車は環境に優しい究極の移動手段であります。3人乗り自転車の普及を促進することは,太陽光発電設備の促進などと同様に,地球環境の保全に資する効果もあわせてできるものと考えます。本市におきましても,子育て支援の観点から3人乗り自転車の購入費に対する助成制度を創設し,子育て世代の負担軽減を図るべきではないかと考えますが,ご見解をお伺いいたします。
最後の質問です。最後は,神戸市歌についてお伺いをいたします。
この質問は,我が会派の森下委員が肝いりの質問ですので,森下議員が質疑してると思ってお聞きいただきたいと思うんですけれども。神戸市には,神戸市歌というすばらしい歌があります。しかし,実は私も,議員になるまではこの神戸市歌の存在を知りませんでした。恐らく,私だけではなくて,多くの市民がこの神戸市歌をご存じないんではないかなというふうに思います。当然,市長はご存じだろうと思うんですけれども,ちょっとここでさびの部分だけ歌ってみたいと思うんですけれども。「神戸 神戸」──済みません,ごめんなさいね──「われら誇らん」ですか──あっ,「興さん」,ちょっと私もまだ練習不足で恐縮なんですけれども,それだけ余りなじみがないということです。私は,ぜひこの神戸市歌を多くの市民に親しんでいただける,故郷神戸のイメージを形づくる市歌に育てていただきたいと考えております。現在でも,実は一部取り組みがなされておりまして,本会議が始まる前にさびの部分が流されております。実は,我々議会にとってもなじみのある歌となっております。
そして,この神戸市歌ですけれども,昭和26年に国際港都神戸の発展にふさわしい歌をという目的で賞金5万円をかけて神戸市が公募し,800曲近い応募曲の中から選ばれたというふうに聞いております。
そこで,提案したいんですけれども,この本庁舎においても,朝の始業時のチャイムの前に市歌を流す。これによって職員の皆さんも,きょうも頑張ろうという気持ちになっていただく。また,区役所でも流す。そのほか,一部の行事では既に流されていることもあるそうですけれども,成人式をはじめ,さまざまな市の行事で市歌を流すようにする。そして,市歌が流れたときに,我がまちの歌だなあと,みんなが感じ,愛することができるよう,特に学校では,ふだんから親しんでいただく取り組みをしていただく。このような取り組みにより,神戸のまちに神戸市歌を定着させ,神戸市民の誇る神戸市歌,そして我がまち神戸を愛する心をはぐくんではいかがかということをお伺いしたいと存じます。
以上です。